登山の準備・技術

【登山】どこに出せばいいの?登山届の書き方や提出先を解説するよ!

はじめに

登山届ってみなさん知っていますか?

登山をする際に提出する書類のことです。

でも、登山届ってどこの誰にどうやって出せばいいの? そもそも何を書けばいいの? と疑問を抱いている人は多いと思います。僕も最初はよく分からなかったです。

登山届なんて出さなくてもオッケーでしょ! と考える人もいるかもしれませんが、地域によっては条例で登山届の提出が義務付けられているところもあるので注意が必要です。

成28年7月1日から「長野県登山安全条例」に基づき、指定登山道を通行する際には、登山計画書を「長野県知事に届出する」こととなりました。

引用:長野県警察 | https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/

上記の「登山計画書」とは登山届のことです。

登山といえば長野県。その長野県では条例として一部の山に登る際、登山届の提出が義務付けられています。

他にも、岐阜県、群馬県、富山県、石川県、山梨県で登山届の提出が義務付けられています。(すべての山ではありません! 各県のホームページで確認願います!)

石川県 https://www2.police.pref.ishikawa.lg.jp/application/application13/
岐阜県 https://www.pref.gifu.lg.jp/page/11975.html
山梨県  https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/tozan_jourei.html
富山県 http://police.pref.toyama.jp/cms_cat_police/108020/kj00018432.html
群馬県  http://tanigawadake.ec-net.jp/jyourei.htm

というわけで、登山届について解説していきたいと思います。

これを読めばきっと登山届の必要性から、登山届の書き方まで分かってもらえると思います。

登山届の必要性

遭難時の捜索資料に

登山届なんて必要ないでしょ!

なんて思っている人はですね、ぶっちゃけそれなりにいると思うんですよ。

でも、登山届って場所によっては条例で提出が義務付けられているところもあるんです。

登山届は何もなければ特に活躍することはないんですよね。

じゃあ、いつ活躍するかというと遭難した時です。登山届は遭難した時の捜索資料として活用されます。

例えば、誰にも言わずに登山へ向かったとしましょう。そこで遭難してしまったら……。

誰にも気づかれることなく……。

もし仮に、山に登る旨を誰かに伝えていたとしても、ルートが分からないことには探しようがない。そのため、登る山とルートを出発前に伝える必要があるのです。

ちなみに、遭難をして救助ヘリを飛ばすと1分につき1万円かかると言われています。

命を守るため、またお財布を守るために、登山届にはなるべく細かく書きましょう。

まあ、まずは遭難しないための準備が大事です。それでも、万が一に備えるという意味で登山届は大切なものなのです。

計画の確認ができる

まあ、まずは遭難しないための準備が大切です。

これは前の項で述べたことです。実はその準備においても、登山届は力を発揮するのです。

というのも、登山届を書くことによって、ぼんやりとした計画がハッキリしたものになります。

書いているうちに、「このルートはまだ自分には早いな」とか、「こんなタイムで登れるわけないでしょ!」とか、「持ち物足りてないや」など、自分の計画に無理がないかを確認できるのです。

計画の問題点を洗い出す為にも、登山届は書いたほうがいいのです。

登山届の書き方

書類での書き方

これが登山届です。登山届に書くべきことは大体、次の事柄です。

登山届に書く事柄

  • 登る山、登る日時
  • 登るメンバー
  • 住所、電話番号、緊急連絡先
  • 所属山岳団体名
  • 行動予定およびルート
  • 装備品

登山届は特に決まったフォーマットがありません。なので、ネット上にあるフリーに使っていい登山届を提出しても問題ありません。

自分の書きやすい登山届を探してみてください。

それでは、細かく見ていきます。

ここには、基本的にその山を管轄する警察署を書きます。ここはそこまで考えなくても問題ありません。木曽駒ケ岳の場合は長野県の条例に則って知事宛てになります。
入山予定日を書きます。行動予定を見ると10月1日になっていますね。
登るサークル等の名前、事務所住所、連絡先を書きます。ただの友人同士の登山でしたら、代表者の名前、住所、連絡先を書きましょう。
登る山の名称を書きます。
登るメンバーの氏名、性別、年齢、電話番号、住所、緊急連絡先氏名、緊急連絡先の電話番号を書きます。
日程を書きます。到達ポイントと予定時間を書きましょう。細かい方がいいかもしれませんね。
エスケープルートとは何かあったときに、すぐ下山できる登山道のことです。一つの山には複数の登山道が整備されています。要するに、緊急時に下山できるよう自分の通る登山道以外の道も頭に入れておいてください、ということです。また、山小屋の位置も把握しておきましょう。
緊急時の装備です。これで確認してください。
メモ欄です。持っていく食事の量や飲み物の量など書いたらいかがでしょうか。
上記の登山届のフォーマットです。よかったら使ってください。

登山届 PDF

登山届 Excel

ネットでも提出できるよ

コンパスというサイトからオンライン提出できます。

個人情報保護の観点からもオンライン提出が推奨されているようです。

提出の方法については、こちらが分かりやすいと思います。

登山届の提出先

登山ポスト

整備された山には、登山口に登山ポストが設置されています。

たいてい、登山届ポストには記入できるように登山届がセットで置いてあります。しかし、基本的には自宅で用意したものを投函しましょう。

登山届ポストがない場合は、近場の交番でも受理してくれるそうです。

家族

家族や友達にも渡しておきましょう。

登山届に緊急連絡先として書いた人に渡しておけば、もしものとき家族や友人も落ち着いて対応することができます。

また、無事下山して帰って来た時は一報を入れましょう。余計な心配をさせないように。

郵送やFAXでもオッケー

郵送やFAXでも提出できます。

日本山岳・スポーツクライミング協会のホームページに警察関係の郵送先が一覧で載っています。

下山届は提出しなくて大丈夫

登山届はあくまでも緊急時に使うものです。何事もなければ、下山届は提出しなくて大丈夫です。

ただ、家族や友人には下山した旨を伝えておきましょう。やっぱり、心配してくれていると思うので。

まとめ

今回は登山届について解説しました。

登山届は書いて損することありませんので、低山でもしっかり書きましょう。

準備をしっかりとして登山を楽しみたいものですな。

それではノシ!

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